私たちが世界に誇るべき、輝かしい日本の高度経済成長期は、バブ
ル崩壊とともに華々しくその幕を閉じました。不況の折り、わが国の社
会構造自体を軽々しく回顧的に批判する向きもありますが、敗戦の貧
困からここまでの発展を遂げてきたのですから、諸先輩の築いてきた
高度成長の道程は限りなく最善に近い選択と尽力の上にあるに違い
ありません。何よりも経済成長を重視することで、何よりも忌むべき「貧
困」を克服してきた、そんな先達の成功の上に私たちの今の豊かな生
活があります。

ただ、どうやら時代は変わるようです。

わが国は低成長時代を迎えます。循環的な好不景気、勝ち組・負け
組はあるにせよ「総じて恒常的右肩上がり」という社会は終わりました。
少し寂しい気もしますが、考え方によっては諸先輩が一生懸命走りつ
づけて到達してくれた最初の「踊り場」とも言えます。この「踊り場」で
私たちが「豊かさ」を「幸せ」に深化させられるかどうかは社会の大きな
テーマです。もし私たちの社会が高度成長期の影ばかりを引きずっ
て暗い顔をしていたら、日本の後を追って頑張っているアジアの国々
は、日本を目標にもしないし、尊敬もしてくれません。そんな国々が踊
り場を迎えたときに見本にしてくれるようなビジネスモデルを構築する
ことが、今私たち企業家に求められていると考えます。

CHCはそんな社会の深化のために、いくつかの“再生” を目指します。




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